OpenVPN 2.7.9は2.7系で9番目のメンテナンスリリースである。LinuxではIFF_BACKPRESSUREフラグ設定に対応し、ユーザー空間が処理に追いつかない状況でカーネルTUN/TAP側がqdisc等を用いた優先度制御で対処できるようにした。従来はそのままパケットを落としていた。
あわせてWindows向けに、設定済みユーザー名をGUIに提示する仕組みや、管理インターフェースの互換性レベル6以上を要求する認証連携強化が入った。OpenSSL 4.1との互換性調整や、リソースリーク・クラッシュ関連の修正も複数含まれる。
エンタープライズVPN運用では、2.7.0以降のDCO対応やTLS 1.3といった基盤進化の上に立つ細かな改善として受け止められる。特にLinuxゲートウェイで帯域が逼迫する環境では、_backpressure対応による通信安定化が期待できる。